つわり

多くの場合、つわりは妊娠2~4ヶ月頃の妊娠初期に現れます。妊婦さんの80%程度がつわりを経験すると言われていますが、その症状や重症度は人それぞれ全く異なります。 また、妊婦さんの0.3~2%程度は1日に何度も嘔吐し、飲食もできずに体重が減って脱水症状を起こす重篤な「妊娠悪阻」を発症しています。

原因01

hCGホルモン

つわりの原因は明確にはなっていませんが、妊娠に関わるhCGホルモンの影響が指摘されています。

原因02

栄養素の不足など

他にも、ビタミンB6などの栄養素の不足、精神的ストレス、流産リスクを下げるためにつわりが起きる、という説もあります。

こんな症状でお悩みではありませんか?

  • 常に吐き気がする、嘔吐もする
  • 臭いなどに過敏に反応する、気持ち悪くなる
  • 胸焼けがする、げっぷ、喉も詰まり、口の苦さがある
  • 何か食べてないと気持ち悪い
  • 食欲がわかない
  • よだれが止まらない
  • イライラしたり、ヒステリックになる

つわりは妊娠5~6週目から始まり、7~9週頃でピークを迎え、12~16週頃には自然と軽くなっていくことが多いようですが、出産直前まで続く方もいます。

治療法

鍼灸治療

つわりに対する鍼灸の有効性は米国のNIH(国立衛生研究所)でも認められています。

東洋医学的には、子宮に血流が溜まることと、胎児の熱・気が逆流することで胸焼けや吐き気などの症状を引き起こすと考えられています。そのため、多くの場合、熱を逃すようなツボを選穴して治療を行います。

また、普段から寒がりで疲れやすく、むくみの強い方の場合、常に吐き気や胸焼けがするだけでなく、胃腸が冷えることで水が滞り、唾液つわり(常に唾液が大量に出てくる状態)になるケースもあります。こうした方には血行を促進して体を温めたり、水の滞りを解消するようなツボにアプローチしていきます。